京都府の木材業者・建材店・工務店で構成するNPO法人京都くらし方研究会(京都府向日市)は、京都市西京区大原野地区において地元工務店6社が共働し、京都府内産木材を構造体・内外装に活用した分譲住宅による街並み再生の取り組みを5月26日、27日に公開した。
街並み再生に取り組んだ大原野地区は、建物の建築が制限される市街化調整区域が多く、未整備で老朽化した古い賃貸住宅が並んでいた区画。工務店6社でそれぞれの建物を建て、従来建ち並んでいた街道型の町屋住宅をモチーフに外観デザインを統一。室内は各社が特長を生かして様々なデザイン、ライフスタイルを提案した。
また、各住宅では、古来より美しく良質とされてきた北山杉に代表される京都産杉材を、構造体、内装、外装の一部に活用。建築地と近い地域で生育した木材を使うことで、木材の気候風土に合わせた耐性を備え、白蟻、腐朽に対して強い長寿命の住宅を目指した。
そのほか、再生された区画では、道路側に軒を連ねる配置をそのままに、建物裏側に共有のガレージスペースを設け、車と人の出入りを分離した。
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