⾦属製内外装工事の菊川工業(東京都墨田区)は5月、セミオーダー金属建材「Kikukawa City Texture(キクカワ・シティ・テクスチャー)」シリーズを開発した。販売はグループ会社のキクカワタクトが担う。
象徴的なビルやモニュメントなどのオーダー製作で培ったノウハウを活かして製品を一部規格化し、取り付け工法や仕上げをパターン化することで、セミオーダーを可能にしたもの。検討期間や製作期間、コストを低減しつつ、意匠性を両⽴できるとする。今回のセミオーダー化で同社では戸建住宅市場へも積極的に商品を投入していく。
シリーズ第1弾は、メッシュ状の内外装用アルミ建材「エキスパンド・メタル」。千鳥状に入れた刻み巾をひし形や亀甲型に圧延したメッシュ状金属板をエキスパンド・メタルといい、今回はデザイン性を意識し、刻み巾の広い4パターンの網目を用意した。仕上げは3種類。網目パターン、仕上げ、パネルの向きは自由に組み合わせ可能で、サイズは標準幅890x長さ1790、最大幅1200x長さ4000mm。
取り付け工法も標準化した。通常の金属製品よりも下地取り付け可能部分が少なく固定が難しいという課題があったが、これを解消し施工性を高めた。
標準価格は2万9800円/m2〜。オーダー品と⽐べ、2週間の製作期間短縮、20%のコスト削減につながるとする。
なおセミオーダー建材は、従来のオーダー品とも連携できるため、規格外のサイズ・材質・仕上げ・その他曲げ・溶接加工との組みあわせにも対応可能とする。
●ニュースリリースはコチラ
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。