不動産関連の比較査定サイト「スマイスター」を運営するシースタイル(東京都中央区)は、6月5日の「老後の日」(神戸市老人福祉施設連盟制定)に合わせて、「スマイスター」を利用した50歳以上の男女全国300人を対象に「終の棲家」についての調査を行った。回答者の内訳は、50代が57.7%、60代が31.0%、70代以上が11.3%。自宅の種別は、持ち家率が80.3%だった。
終の棲家について考えたことがあるかを聞いたところ、『考えなければならないと思っている』との回答が34.7%で最多だった。年代別でみると、70代以上では『既に終の棲家に居住中』が最多となった。
また、『考えたことがない』が60代(11.8%)よりも70代以上(14.7%)で多い結果となった。さらに、70代以上では『考えなければならないと思っている』(26.5%)と合わせて41.2%が「終の棲家」について考えていないことが分かった。『既に終の棲家に居住中』は50代で12.7%、60代で29.0%と倍以上に増えた。
続いて「理想の終の棲家」について聞いたところ、最も多かった回答は『現在の家』(37.6%)だった。年代別では、50代でそれぞれ1.1%、1.7%だった『有料老人ホーム』『特別養護老人ホーム』が、70代以上になると17.7%、11.8%と大幅に増加した。『新築建売住宅』は全ての年齢で0.0%だった。
そのほか、「老後に暮らしたい場所」を聞いたところ、最も多かったのは『現在の家』(45.3%)だった。次いで、『現在より生活利便性の高い都心』(10.7%)、『現在より生活利便性の高い地方都市』(8.3%)、『実家』(7.3%)、『現在より郊外の閑静な住宅地』『現在より田舎』(共に6.0%)が続いた。年代別でみると、70代以上では55.9%と半数以上が『現在の家』を選んだが、「理想の終の棲家」で『現在の家』と回答した38.2%とは開きがあった。
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