ウッドステーションは5月21日、第三者割当増資等を実施し、パナソニックアーキスケルトンデザイン(大阪府門真市)およびYKKAP(東京都千代田区)が新たな株主として加わると発表した。同社は、三菱商事建材(東京都渋谷区)およびテクノエフアンドシー(東京都杉並区)が共同で展開していた木造軸組工法受託製造事業をカーブアウトさせて設立した新会社。設立日は4月2日。今回の資金調達により、資本金・資本準備金は3億円となる。
国内の新築住宅市場は、少子化と生産労働人口の急減により縮小傾向にあり、木造建築を手掛ける熟練工も減少を続けている。同社はこうした現状を踏まえ、木造軸組工法の受託製造(下請け)をプラットホーム化。窓サッシ、断熱材などが一体成型された大型パネルを工場で生産し、建築現場で組み立てて完成駆体(スケルトン)として提供する。1日で上棟以上を完工させることで、大幅な工期短縮とコスト削減を実現した。
設計図面から建築部品まで、さまざまなデータを一元的に管理できる統合システムを構築するなどIoT化を推進。今後は、サプライチェーンの改革に取り組み、徹底した効率化・合理化を進めるとともに、すべてのハウスビルダーに開かれたオープンファクトリーとして全国ネットワークを構築していくという。
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