独立行政法人住宅金融支援機構(東京都文京区)は5月18日、住宅融資保険を活用したリバースモーゲージ型住宅ローン(リ・バース60)の利用実績を公表した。住宅融資保険を付保するため、事前に金融機関より申請があった2017年度の「付保申請戸数」は、39戸から174戸に増加し対前年度比446.2%、「付保実績戸数」は16戸から68戸で対前年度比425%となった。取扱金融機関数は、23機関から38機関に増加。利用地域の割合は、神奈川県16%、千葉県12%、東京都8%、兵庫県8%。
「リ・バース60」は満60歳以上を対象にした住宅ローンで、毎月の支払いは利息のみ、元金は死亡後に担保物件(住宅および敷地)の売却などにより一括で返済するというもの。金融機関は、住宅融資保険を利用することで、長生きリスクや担保価値下落リスクといったリバースモーゲージ特有のリスクを回避することができる。リフォームや住み替えなど、多様化する高齢者の住まいに関するニーズに対応しており、取扱金融機関数および利用実績が近年増加している。
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