施工管理求人情報サービスのC4(横浜市)はこのほど、現場のリアルな事情を知るために実施したアンケート調査の結果を発表した。それによると、建設現場で週休2日を「実現するのは困難」だと考えている人が69%にのぼることがわかった。若手就業者を確保するため、国や業界団体は「週休2日」を推進しようとしているが、実際の現場では難しいと認識していることがうかがえる。
「週休2日」を困難にしている理由としては、「工期が間に合わない」33%、「給与が減る」26%、「建設現場の古い固定観念」17%、「下請けの多重構造」13%があげられた。休みが増えると職人の手取りが減ってしまうことは、以前より問題点として指摘されており、週休2日の導入を「すべき」とした人が52%に対し、「選択制にすべき」という回答も42%にのぼっている。「休むか稼ぐか個人で判断したい」という意見がある一方、「強制的にでも導入しなければいつまでも週休2日にならない」という意見も寄せられた。
建設業界では女性の就業者数を増やす取り組みを実施しており、現場でも86%が「女性の活躍は必要」と回答している。しかし「不要」だと考える人も7%いることから、同社では女性労働者の比率をあげるための環境づくりと同時に、意識改革の必要性についても指摘している。
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