ポラスグループ(埼玉県越谷市)はこのほど、因幡電機産業、ナスタ、アイホンの3社と共同開発した自動録画機能付き宅配ボックスを同社の分譲住宅「ママトコ三郷中央」の37棟全棟に導入したと発表した。この他、浦和、与野などに建設中のポラスグループの分譲住宅139棟にも導入が決まっている。
宅配ボックスは、ナスタ、アイホン各社の主力製品として既に販売実績のある商品(ナスタ:戸建住宅向け宅配ボックス「門柱ユニット」、アイホン:タッチパネル式テレビドアホン「ROCOタッチ7」)を組み合わせたことでコストダウンに成功。ポラスが手掛けた住宅であれば後付けも可能で、工事費別で17万9000円となっている。11月以降は、一般販売も予定している。
宅配ボックスの扉が開くと室内のインターホン親機も連動して起動し、呼び出し音と共に宅配ボックスを開けた人物(玄関先の映像)がモニターに映り録画が開始される。録画はSDカード使用で最大1000件の録画が可能。宅配ボックスの大きさは、440×130×330mmで350ml缶24本入りケース一箱分が納まる大きさ。住宅の顔とも言えるエントランスの美観を崩さないサイズとなっている。来客用のインターホンが押された時とは異なる呼び出し音が鳴り、在宅中でも子どもの寝かしつけや入浴等で手が離せない場合に宅配ボックスが開いたことが音ですぐわかる。
同社では、戸建住宅の宅配ボックスの導入がマンションほど進んでいない要因として、荷物の盗難や不審者による不要な開閉等が不安材料になっていることを挙げ、録画機能があることで防犯面での不安が払しょくできるとする。また在宅時でも子どもの世話等で手が離せない時など、特に子育て世帯に安心して利用してもらえると話す。今後、木目調などデザインの幅を広げ、戸建住宅での普及を進めたいとしている。
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