LIXIL(東京都千代田区)は5月15日、4月に始まったグループ全体の新しい中期経営計画に沿った窓分野の新しい事業戦略を発表した。デザインを核にしたブランド戦略を進め、「TOSTEM(トステム)」として再スタート。開発・生産・販売が一体となった新しい体制で商品開発を進めていく。生活者に選ばれる「強いブランド」を目指し、新生TOSTEMブランドの第1弾商品となる「LW(エルダブリュー)」を8月に発売する。
新事業戦略の1つ目のポイントは、生活者視点に立ったデザイン主導のアプローチの展開だ。新商品の「LW」は、室内側からフレームを見えなくしたすっきりとしたデザインを実現したハイエンド商品。生活者にわかりやすいデザインで、その価値を伝えていく。
生産面では、商品プラットフォームの統一化や部材の共通化でライン数を削減し、生産効率を高める。ハイエンド商品の割合を増やすだけでなく、コスト低減を図ることで市場の変化にも柔軟に対応できる態勢を整える。
外部企業との事業提携も進める。具体的には、スイスのスカイフレーム社と事業提携。同社はフレームレスデザインの窓システム「スカイフレーム」など、特徴的な商品を展開する。今年中に国内でテストマーケティングをはじめ、来年以降に本格的に販売していく。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。