国土交通省は5月11日、建築基準法に基づく構造方法等に係る国土交通大臣認定を受けている防耐火関連の構造方法及び建築材料について2016年度に実施したサンプル調査で、対象95件の製品のうち2件について大臣認定の仕様に適合していないことを確認したと発表した。
不適合が確認されたのは、セントラル硝子(東京都千代田区)/豊和工業(愛知県清須市)による特定防火設備と、GERMAN HOUSE(埼玉県川口市)による防火設備。セントラル硝子/豊和工業の製品は14棟の商業施設・工場等、GERMAN HOUSEの製品は3棟の戸建て住宅に出荷された。
同省は、各社に対し、実際に出荷した製品の安全性について確認することのほか、所有者への丁寧な説明、是正措置の迅速・円滑な実施、相談窓口の設置、原因究明及び再発防止策の提出を指示した。また、それらの製品が設置された建築物が所在する特定行政庁に対し、当該建築物の建築基準法への適合性を確認するとともに、違反が確認された場合には是正確認を進めるよう指示した。
各社は、実際に出荷した製品について指定性能評価機関で性能確認試験を実施し、安全性に問題ないことを確認しており、それらの製品が設置されている建築物の所有者へは、施工会社を通じて事情を説明済み。現在、実際に出荷した製品の仕様での大臣認定の取得に向け、必要な手続きを進めている。
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