住友不動産(東京都新宿区)は4月28日から、住まいを丸ごと再生する「新築そっくりさん」において、すべての建築年数に応じた制震補強工法「新築そっくりさんジャスト制震工法」の受注を全国営業拠点で開始した。2000年以降に建築された木造住宅にも新工法を加えることで、すべての年代の建物に補強を提案していく。
2000年以降の耐震基準の住宅では、制震装置を設置する際に既設の耐力壁が邪魔になることが少なくない。そのため制震補強を行うには、改めて耐震壁と制震装置の設置箇所を計算しなければならなかった。しかし、新工法では、耐力壁を残した状態で窓上やドア上の垂れ壁部に小型の木造住宅用制震装置「MAMORY」を独自工法で設置する。
住友ゴム工業が開発した特殊高減衰ゴムを使用した「MAMORY」の設置により、地震のエネルギーを吸収するため建物の変形を抑えることが可能。連続した大地震に効果を発揮し、3次元の揺れに対し連続3回の加振でも倒壊しないことを実証済み。耐震補強のみの建物と比べ約4割揺れを抑制できるという。
MAMORYの仕組み MAMORY設置による効果測定結果
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