セラトレーディング(東京都港区)はこのほど、2018年の新商品を発表した。今年は洗面空間に注力するとし、ヨーロッパでトレンドとなっている薄いリム形状の手洗器・洗面器、オーバーフロー穴付きのステンレスキッチンシンク、世界最大のバス・トイレ・冷暖房などの国際見本市”ISH”で話題となった洗面キャビネットなどを東京ショールームでお披露目した。
近年、ヨーロッパの主要メーカーが陶器技術を向上しており、手洗器・洗面器の薄型化が進んでいるという。この流れを受けて、同社の薄型陶器のラインアップは全23品番となった。
以下、新商品をいくつかピックアップして紹介する。
(上)ドイツ・Duravit(デュラビット)社の手洗器「LUV(ルフ)」。デンマーク出身の女性デザイナー、セシリエ・マンツ氏を初起用した。流行の薄くシャープなリムを独自の陶器技術”デュラセラム”で実現、北欧らしいミニマルなデザインとした。外側は内側と同じホワイトのほか、欧州で人気となっているマットな質感の3色がそろう。
W420xD270xH140。ホワイトが9万8000円。
(上)スイス・LAUFEN(ラウフェン)社と世界的デザイナーがコラボした、薄いリムが特徴の洗面器「INO(イノ)」「VAL(バル)」シリーズに新商品を追加。
写真(INOシリーズ AU12302)は、フランスのデザイナー、トアン・グエン氏によるベッセル型洗面器。サファイアの鉱物質を配合することで強度と薄さを両立した独自の新素材”サファイアケラミック”を採用しており、目皿も陶器でできている。W500xD360xH130。15万8000円。
(上)イタリア・SCARABEO(スカラベオ)社の洗面器「TR2」シリーズにも新商品が加わった。リムが薄く、直線と角が際立つデザインが特徴。水栓がインセットになっているため水じまいがいいという。
写真(SB5104)はW460xD460xH145、6万3000円。
(上)ドイツ・デュラビット社の洗面キャビネット「L-CUBE (エルキューブ)」。デザイナーはドイツのクリスチャン・ヴェルナー氏。陶器天板の側面に直接化粧板を接着する独自技術”シーボンデット”により、洗面器とキャビネットのつなぎ目が美しい。
写真(DV8004-11)はW1000xH480、57万4000円。日本人に人気があるカシミアオーク色、バサルトマット色をそろえた。出荷予定は12月。
(上)スイス・FRANKE(フランケ)社の「HARMONY(ハーモニー)」シリーズからステンレス製キッチンシンクが登場。大型シンクを望む声に応えた商品で、国産シンクではあまり見かけないオーバーフロー穴付きのため、つけおき洗いができる。施工方法はアンダーカウンター、オーバーカウンターの2通り。
W760xD450(深さ200、実容量38.5L)、9万2500円。
(上)フランス・HORUS(オリュス)社の洗面用混合水栓「FLEUR(フルール)」。操作方法が独特で、ハンドルをまわすと水のみを吐水して徐々に流量が増えていき、途中”クリック感”がある部分を超えるとお湯に切り替わっていく。ハンドルをまわすのは一方向のみで、水を使うときにお湯が混ざらない(給湯器が起動しない)ため、省エネになるという。カラフルな花形モチーフのハンドルに交換することもできる。
写真(HR60731-CH)が5万4000円。
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