アキュラホーム(東京都新宿区)は5月8日、アキュラホームグループ創業40周年事業の一環として3月に実施した「実物大耐震実験」の結果を発表した。実験では3日間で、日本国内や世界で観測された地震波と今後起こりうると予測される地震波など、震度7クラスの地震波計10種類を連続で加振。構造体については接合部の緩み、金物の変形、材の破損、内装にも損傷などが全く見られず、同社の注文住宅が地震発生後も安心して住み続けられる建物であることを実証した。
同実験は、稲山正弘氏(東京大学大学院木質材料学研究室教授)、五十田博氏(京都大学生存圏研究所教授)監修のもと、大林組技術研究所(東京都清瀬市)の3次元振動台にて実施。一般的な構造・仕様の住宅で実験することにこだわり、 耐力壁の量を建築基準法の1.6倍程度と通常より落としたほか、建物内に生活必需品と同等の生活荷重を再現した。また、屋根全面には13kWの太陽光パネルを搭載し、揺れに対して不利な設計を加えている。
加振した地震波は、熊本地震前震・本震、新潟県中越地震、兵庫県南部地震、チリ地震、スマトラ沖地震、東北地方太平洋沖地震、兵庫県南部地震、想定首都直下地震、想定南海トラフ地震の計10種類。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。