LIXILグループ(東京都千代田区)は5月7日、2018年3月期の決算を発表した。国内外とも水まわり商品が好調に推移したことなどから売上収益は、前期比1.9%増の1兆6648億円となった。事業利益は、前期比16.1%減の753億円となり計画未達に終わった。当期利益は、前期比28.4%増の546億円となり2年連続で過去最高益を記録した。
同社では今年4月より「差別化できる商品、差別化できるサービス、差別化できるビジネスモデルを通した永続的な成長」を掲げ新中期経営計画をスタートした。LIXILグループ社長兼CEOの瀬戸欣哉氏は、この新中期経営計画が順調に進んでいるとした上で、減益となった事業利益についてアルミサッシに代表されるLHT(LIXIL Housing Technology)事業の課題対応の遅れを計画未達の一因に挙げた。「原材料価格の高騰と新築着工戸数の減少がLHTの業績を押し下げたが、それらに大きく左右されてしまう事業構造そのものを変えていくことが新中期経営計画でもある」とし、計画の中でサッシ事業の再興戦略を推進中であり、その一つとして海外メーカーとの提携でハイエンド向けの商品の販売を予定していることを明かした。
2019年3月期の業績予想は、売上収益は前期比3%増の1兆7100億円、事業利益は13%増の850億円とした。
※数字は国際会計基準(IFRS)に基づく。売上収益、事業利益、営業利益はそれぞれ日本会計基準(JGAAP)の売上高、営業利益、経常利益に相当する。
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