トヨタホーム(名古屋市東区)が木造住宅事業に本格参入する。7月より神奈川県足柄上郡で木質住宅「MOKUA(モクア)」の分譲住宅11棟を販売開始する。今後、首都圏、愛知県でも販売していく。
「MOKUA」は同社が提供する鉄骨ユニット住宅と比べ2~3割安く、坪単価は50万円ほど。断熱性能は等級4を満たし、耐震等級3の床、壁、屋根一体型6面体モノコック構造となっている。保証においても基礎、構造体、屋根などの主要構造躯体で最長30年、設備は5年の長期保証制度を設ける。パネルはグループ企業のトヨタウッドユーホームが生産する。
基本的には、5区画以上の分譲地での展開とし、「MOKUA」で街並みづくりをしていく考え。
これまでトライ物件として練馬区南大泉で10棟を建設し検証を行ってきた。特にチラシや広告などのPR活動はしてこなかったが、すでに物件が売れ始めており、さらに販売を拡大できるとして7月からの本格販売に踏み切った。現在建設中で、5月中旬より順次完成させる。
「鉄骨よりも木の家に住みたい」という顧客の「木質ニーズ」と「鉄骨よりも求めやすい価格で」という顧客の「価格ニーズ」を満たした商品として、同社のラインアップの一つに加え、初年度50棟、2019年度には150棟へと販売数を伸長させたいとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。