アイカ工業(愛知県名古屋市)は、フェノール樹脂を用いたFRP(繊維強化プラスチック)を開発、建築不燃材料の大臣認定を2月に取得した。燃焼時の煙・有害ガスの発生が少なく、耐熱・耐食性に優れ、形状を自由に組むことができるという。
FRPは、ガラス繊維などの補強材をプラスチックに入れて強化した複合材料。一般的にポリエステルを使用したものが多く、より耐火性能に優れたフェノール樹脂を使ったFRPが注目され始めている。
今回、同社の樹脂配合技術と、FRP成形メーカーの泉化工(東京都西多摩郡)の成形工法を組み合わせることで「不燃フェノールFRP」を共同開発。CMRI法(ドライ状態の基材を直接成形型にセットして密閉、樹脂を注入する方法)で成形したFRP単板の建築不燃材料認定取得は国内初だという。
これにより、従来は金属材料でつくられていた部材のFRP化が可能なるとし、建築土木材料、工業部材、鉄道車両・航空機の内装部材としての用途拡大や新規分野への参入を図っていく。
●ニュースリリースはコチラ
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。