CACH(カック、東京都江東区)は4月25日、低価格を実現した無線ひずみ検知システム「ST-COMM」評価キットの提供を、今夏から開始すると発表した。
従来システムとの比較
同システムは、低価格・低消費電力・長距離伝送が特長の通信規格「Sigfox」とクラウド技術を活用している。通信無線の利用と省電力設計により、遠隔地からの監視と数年単位での稼動を実現。高額な測定器や観測するための建屋が不要になるため、監視コストを10分の1以下に抑えることができる。コンクリートや鉄、木材等、多様な構築物(素材)の測定に対応しており、目視や画像解析では検知できない変形を検知することが可能となっている。
同社は、同サービスを利用することで、老朽化が進む社会インフラ事故の予防や維持管理を容易にするだけでなく、建築物の付加価値向上等の新たな用途にも活用できるようになるとしている。
将来的にはAI技術を活用したオプションサービスの提供もしていくという。
評価キットの販売は、加賀電子(東京都千代田区)とソフトバンク コマース&サービス(東京都港区)を予定。
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