人材紹介事業を行うヒューマンタッチ(東京都新宿区)は4月24日、建設業界の人材市場に関する最新の公的データをまとめた『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report 2018年4月』を発表した。
今年3月30日公表の厚生労働省「2016年度職業紹介事業報告書」によると、有料の民間人材紹介事業により就職した建築・土木・測量技術者(常用)の件数は前年度比75.2%増の9228件。新規求職申込件数は同22%増の8万3697件だった。
一方、公共職業安定所(ハローワーク)における建設・土木・測量技術者の2016年度の常用就職件数は、前年度比6.3%減の1万3006件。新規求職申込件数は同9.2%減の3万5074件。ハローワークからの就職は減少傾向が続いている。
総務省・厚生労働省が3月30日公表した建設業界の最新雇用関連データによると、建設業の就業者数は497万人(前年同月比100.8%)、雇用者数は403万人(同100%)と、いずれも横ばいで推移。また、ハローワークにおける新規求人数は6万8540人(同101.8%)と19カ月連続で前年同月を上回っており、建設業界における人材需要の活発さは続いている。
建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月比0.76ポイント増の6.42倍。33カ月連続で前年同月を上回っており、厳しい人手不足の状況が長期化している。建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、同0.95ポイント増の4.83倍。こちらも34カ月連続で前年同月を上回っており厳しい人手不足の状況が続いている。
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