オートデスクは4月20日、建築業界向けのBIM(ビルディングインフォメーションモデリング)ソフトウェア「Revit」の新バージョンを発売した。ユーザーから要望の多かった機能を実装。3次元表示で高さのレベルが表示できるようになったほか、タブ表示などユーザーインターフェイスを改良した。
同社の濱地和雄氏は「オーナーのためのBIM」という視点が今後のトレンドになるとする。建築物の運用時に、データの不十分な活用方法や分断された業務によって、多くのコストがかかっているという。海外では、BIMを活用することで費用負担を減らし、物件の効率的な運用を行うオーナーが現れ始めているという。
同社はオーナーによるBIM活用のメリットとして、建物品質の向上、ライフサイクル費用の削減、建築プロジェクトの正確な理解、運用の効率化、入居・稼働率の増加などを挙げる。「Revit」の最新版では、オーナーが所有物件の情報にアクセスしやすくするため、クラウドサービスとの連携も強化している。
「Revit」のシングルユーザー1年間サブスクリプションの場合、税別34万4000円。
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