タマホーム(東京都港区)は4月19日、世界最大級の耐震実験施設「E-ディフェンス」(国立研究開発法人防災科学技術研究所、兵庫県三木市)で実施した連続加振実験によって、同社標準仕様の住宅が複数回の震度7クラスの地震に対して高い耐震性能を有していることが実証されたと発表した。
同社は、2016年の熊本地震で、一連の地震活動の中で震度7を史上初めて複数回観測したことをうけ、今回の耐震実験を実施した。
実験は、京都大学教授・五十田博氏をアドバイザーに2017年10月20日に実施。「同社が販売する標準仕様の家(A棟)」と「建築基準法の定める耐震性能を満たす家(B棟)」の2棟に同時に加振し損傷の差を検証したところ、B棟が3回目の加振で倒壊と区分されたのに対し、A棟は構造的な性能の低下がほぼ認められないという結果になった。このことから、同社の標準仕様の住宅は連続する大規模地震に対しても十分な余力があり、継続使用が可能であることが実証されたとしている。
なお加振には、熊本地震の前震・本震を含む過去の大規模地震波や将来に起こるとされる想定地震波などを組み合わせて使用した。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。