SOUSEI大阪支社は4月19日、住宅用OSデバイス「v-ex」の予約受け付けと、住宅にまつわるさまざまな情報をアプリやWEBで一元管理できるマイホームアプリ「knot」のマンション版「knotマンション」の提供を開始した。
「v-ex」は、STB(セットトップボックス)をベースに開発された住宅用OSデバイス。自宅に設置することで、エアコン、照明、テレビなどの家電を「音声」もしくは「スマートフォンアプリ」で制御することにとどまらず、あらゆるサービスと連携して、住宅の機能性を高めていく拡張性を持っている。住宅関連会社を通しての販売に特化し、関連機器も全て含むパッケージで、施工も含めて販売とする。
今年7月の発売段階では、家電コントロール、クーポンサービス、家の状態管理の3つの機能を実装。そのほか、既にオムロンで量産されているUSB型環境センサーを用いた温度・湿度・照度・気圧のセンシング機能による、より高度な家の状態管理や、IoTデバイスとしては初という決済システム「v-ex pay(ヴェックスペイ)」も搭載予定。
マイホームアプリ「knot」は、家を建てるときに発生する書類や住宅会社とのやり取り、暮らしにまつわる保険やメンテナンスなどの情報全てを一元管理できる住宅向けのITツール。2017年から提供を開始し、既に全国のビルダーや工務店などの住宅会社約250社が導入している。新たにリリースする「knotマンション」では、従来の書類管理機能、取扱説明書管理機能に加え、掲示板機能、通知機能、メッセージ機能(7月実装予定)を追加した。
同社はこれらのアプリの展開と併せて、企業間の連携も進める。明和地所(東京都渋谷区)との間では、「v-ex」をマンションに搭載した実証事業で連携する。明和地所が新たにオープンする常設モデルルーム「クリオ ライフスタイルサロン福岡」への「v-ex」搭載を皮切りに、「マンションとIT」をテーマにしたさまざまな実証事業を展開する予定。
あいおいニッセイ同和損害保険(東京都渋谷区)との間では、安心・安全な暮らしをサポートするITサービスおよび商品の開発に向けて連携を開始する。具体的には、あいおいニッセイ同和損保が開発する「らくっとネット手続き」とSOUSEIが提供する「knot」を連携することで、客がインターネットから火災保険に加入できるサービスを開始する。また、SOUSEIの「v-ex」を搭載する住宅に個人賠償責任保険を付帯させることで、保険付き住宅の提供を実現する。
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