積水化学工業(大阪市北区)住宅カンパニーのグループ会社であるヘルシーサービス(千葉市美浜区)は4月19日、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)『ハイムガーデン南流山』(千葉県流山市)を竣工したと発表した。国が推進する「地域包括ケアシステム」への取り組みの第1弾となるもの。5月1日からサービスを開始する。
『ハイムガーデン南流山』は、同社が運営する認知症ケアに特化したグループホーム『ガーデンコート南流山』から徒歩5分圏内に位置し、グループホーム入居者の認知症が進行した場合に、同施設への住み替えが可能。認知症ケアのスキルを持つ有資格者が24時間常駐しており、生活の身近な困りごとにも親身に対応し、日々の生活をサポートする。
設計面では、分かりやすく視認しやすい配色やサイン表示により誤認識を防止し、不安や混乱を軽減するなど、住環境でも認知症状に配慮。また、セキスイハイムの戸建て住宅と同等の高い気密・断熱性能により、一年を通して居室と居室以外の場所との温度差が少ない快適な温熱環境を提供する。
建物は鉄骨造で耐震性が高いボックスラーメン構造を採用し、大地震などの災害時でも入居者やスタッフの安全を確保。太陽光発電システム(7.04kWh)と蓄電池(12.0kWh)を搭載し、停電時にも最低限の電力を使用することが可能なことから、災害弱者となりやすい高齢者へ万が一の際にも安心を提供できる。
そのほか、同施設では「地域交流スペース」を設け、入居者と地域住民の交流を促進する「地域に開かれたサ高住」を目指す。
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