公益財団法人東日本不動産流通機構(レインズ、東京都千代田区)は4月17日、2018年1〜3月期のサマリーレポートと2017年度(2017年4月〜2018年3月)の首都圏不動産流通市場の動向を発表した。
今年1〜3月期の首都圏(1都3県)における中古戸建住宅の成約物件概況は、成約件数が前年同期比5.5%減の3137件となり、5期連続で前年同期を下回った。成約価格は同5.1%増の3239万円で、前期に続いて前年同期を上回った。土地面積は同0.05%減の145.78m2、建物面積は同0.7%増の106.12m2、築後年数は20.78年(前年同期=20.91年)だった。
首都圏地域別にみると、成約件数は東京都区部を除く各地域が前年同期比で減少。成約価格は、横浜・川崎市と千葉県を除く各地域が前年同期比で上昇し、神奈川県他は2ケタ上昇となった。
中古マンションの成約物件概況は、成約件数が前年同期比1.6%減の9884件となり、2期連続で前年同期を下回った。成約m²単価は同4.8%増の51.65万円、成約価格は同6.8%増の3361万円。前者は21期連続、後者は22期連続で前年同期を上回った。首都圏地域別にみると、成約件数は横浜・川崎市を除く各地域が減少。成約m²単価はすべての地域が上昇し、東京都区部は21期連続、埼玉県は15期連続、横浜・川崎市は9期連続で前年同期を上回った。
2017年度の首都圏市場動向では、中古戸建住宅の成約件数が前年度比3.7%減の1万2560件で、3年ぶりに前年度を下回った。成約物件価格は同2.5%増の3111万円となり、4年連続で上昇した。都県・地域別で見ると、埼玉県を除く各都県・地域で前年度を上回った。成約物件の土地面積は同0.5%減の147.69m2、建物面積は同0.3%増の105.93m2。新規登録件数は同3.7%増の6万3187件、価格は同2.8%増の3849万円となった。
中古マンションの概況では、成約件数が3年ぶりに前年度を下回ったものの、過去最高を記録した前年に続いて3万7000件台を維持した。成約物件m²単価は5年連続で上昇し、23年ぶりに50万円台に到達。成約物件価格も5年連続で上昇して3200万円台となり、3000万円以上の成約物件の割合が拡大した。新規登録件数は4年連続前年度を上回り過去最高を更新。m²単価・価格ともに5年連続で上昇した。
新築戸建住宅の成約件数は同1.3%減の5273件で、3年ぶりに前年度を下回った。成約物件価格は同1.6%減の3506万円となり、2年ぶりに下落したものの3500万円台で推移した。
土地(100〜200m2)の成約件数は同4.3%減の5848件で3年ぶりに前年度を下回った。成約物件のm²単価は同2.6%増の19.79万円だった。
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