大和ハウス工業(大阪市北区)は建設現場の働き方改革の一環として、4月16~18日の3日間、ダイワロイネットホテル東京有明(2018年9月竣工予定)の建設現場にて、ロックウール・モルタルの吹き手となる「耐火被覆吹付ロボット」を使用した実証実験を行う。
耐火被覆吹付ロボットは産業用ロボットアームと走行台車、昇降台車を組み合わせたロボットで、通常、鉄骨の柱や梁をロックウール・モルタルで耐火被覆吹付するには3人の職人が必要だが、このロボットを導入することで職人を2人に減らすことができる。
生産性においても人が作業する2倍以上のスピードで吹付作業を行うため、耐火被覆工事の工期が約20%短縮されるという。また、作業品質についても熟練工レベルの品質を一定で確保できる。
同社は今後、技術者不足や労働環境改善に向け、今回のロボットをベースに塗装工事や危険な高所作業への応用などを進めるとともに、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)との連動によりロボットが作業を行うために必要なデータ入力項目を削減することで、さらなる作業時間の短縮を目指すとしている。
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