日本集成材工業協同組合(日集協)は4月10日、大断面集成材の規格化の取り組みを発表した。規格化により部材のコストを下げ、価格を明示して、設計者や施主の採用を促す狙い。
大断面集成材製造15社が協力して大断面集成材の規格部材を設定。製材や中断面集成材などとかぶらない3・4階建ての事務所ビル、中断面ではできない2階建ての大きなスパンのものなどをターゲットとしてサイズを検討。長さは平角7.2m、正角8mとし、幅は燃えしろ設計やLSBなどの接合具を使う場合を想定し、180mm、210mm、240mmをベースにした。樹種はスギ、カラマツとし、一般的に調達できる強度等級とした。
価格は当面、日集協が規格部材を製造する会員企業から聞き取り、平均価格として公表する。
規格部材のサイズなどについては、今後、追加を検討していく。
規格部材の各社(15社)の平均価格(2018年3月時点)日本集成材工業協同組合調べ
・レゾルシノール樹脂またはレゾルシノール・フェノール樹脂を使用した大断面集成材
・材面の品質はJAS2種(面取りなし、ラベル表示)
・加工費、組み立て費は含まない価格で、工場オントラ価格(運搬費は別途積算)
・塗装無し
・産地指定なし(「地域材指定」は、別途相談)
・幅240mmについては二次接着製品が含まれる
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。