YKK(東京都千代田区)は4月10日、同社の製造・開発の中核拠点である富山県黒部市で整備を進めるパッシブタウンなどの地域と共同した持続可能なまちづくり・住まいづくりの取り組みが評価され、第27回地球環境大賞において「フジサンケイグループ賞」を受賞したと発表した。
パッシブタウンでは、窓などの開口部の高断熱化による室内環境の制御や、建物の断熱性能向上に加え、黒部川扇状地の豊富な伏流水やこの地域特有の季節風「あいの風」、太陽など自然エネルギーを最大限に活用するパッシブデザインを採用し、電力や化石燃料などのエネルギー消費を抑えたまちづくり・住まいづくりを提案する。これまで第1期~第3期街区117戸の整備が完了しており、2025年までに全6街区250戸の整備を予定する。
また、パッシブタウン内には、仕事と子育ての両立を支援するための事業所内保育所や、カフェ、ハラールやベジタリアンに対応したレストランなどの商業施設を併設。転入者が不自由せず快適な生活を送れるように、黒部市・東京大学・公共交通事業者と共同して市内の二次交通を整備するなど、地域社会との共同で自然との共生を目指した持続可能なまちづくり、住まいづくりに取り組んでいる点が評価され、今回の受賞となった。
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