ICTに関するコンサルティング業務やシステム開発・保守運用業務などを手掛けるITbook(東京都港区)と、住宅の地盤調査・改良業務、保証事業などを行うサムシングホールディングス(東京都江東区)は4月6日、新たな共同持株会社を設立し、両社を株式移転完全子会社とする共同株式移転方式による経営統合に関する覚書を締結した。今後、具体的な検討を進めていく。
サムシングは戸建て住宅や商業用地向けの地盤改良事業、地盤保証、さらに既設構造物に対する診断を含めた維持管理業務、法面防災技術・涵養促進技術等の防災対策において、ITbookの強みであるIoT、AI、ビッグデータの利活用が可能となる。ITbookでは、サムシングが実施する年間3万件の地盤調査・改良業務と1万社を超える顧客基盤等のデータをビッグデータとして活用することにより、営業推進・生産効率の向上につなげられる。今回の経営統合は、相乗効果による両社のさらなる成長・発展が見込めることから合意に至ったもの。
新たな共同持株会社は「ITbookホールディングス株式会社」とし、6月28日の両社株主総会を経て10月1日に設立。代表取締役会長兼CEOにはITbookの恩田饒氏、代表取締役社長にはサムシングの前俊守氏が就任する。設立同日、東京証券取引所(マザーズ市場)への新規上場申請を行う予定。それに先立ち、ITbookとサムシングは9月26日をもって上場廃止する。
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