『新建ハウジング タブロイド版 4月10日号』
最新号をちょっと読み!
新建ハウジング最新号より1面記事をご紹介します。
4月10日号は、地域材を使った非住宅分野に挑戦した材木店の事例紹介です。地域材をふんだんに使った賃貸アパート。地場工務店が活躍できる場がここにもありそうです。
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木材・建材販売の鈴三材木店(静岡県浜松市)は、「天竜杉」など内外装に地域材をふんだんに用いた、これまでにないタイプの賃貸アパートを3月、同市内の社有地に完成させた。社長の鈴木諭さんは「地域材の新しい“魅せ方”を提案しながら、非住宅の分野で、当社の最も大切な顧客である地場の工務店さんの仕事を創出していきたい」と意欲を見せる。
❚ 「利回り」至上主義から脱却
完成した賃貸アパート「BELLTREE」は、RC造の3階建てで、単身向け1Kタイプの12室。外壁に張られた「赤身」を生かした無塗装の天竜杉が目を引く。
「“利回り(投資効果)”が全ての基準になっていて、住まい手のニーズやライフスタイルを考慮しない今の“チンタイ”のあり方に一石を投じたい」(鈴木さん)と、デザインのプロデュースを、オリジナル建材・家具の販売やプロダクトデザインの企画・監修を手掛けるロストアンドファウンド(名古屋市)に全面的に依頼。内装に天竜材を多用した「TENRYU Re’s package(天竜仕様)」をはじめ「BROOKLYN STUDIO」「FRENCH VILLA」「CALIFORNIA SWELL」の3室ずつ4つのルームスタイルを設けた。
鈴木さんは「スタイリッシュな空間によって新しい地域材の“魅せ方”を示したかった」と話す。非住宅分野で地域材の活用を広げていきたい狙いは当然あるが、あわせて一定の築年数を経ると著しく価値が劣化して当たり前のように「空室」問題に直面するという賃貸アパートに対する価値観を変えたいという思いもある。
❚ 若者が友だち呼びたくなる部屋
建設コストは若干割高になるが家賃は周辺相場よりも数千円ほど高い6万円弱の設定。にもかかわらず入居募集後は一週間もたたないうちに、モデルルームとして一定期間公開する部屋以外の全ての契約が決まった。鈴木さんは「学生など住人が友だちを呼びたくなる自慢の部屋になってくれれば。SNSなどでもどんどんシェアしてほしいですね」と笑顔を見せる。
❚ 工務店も可能性感じる空間
入居が始まる前の3月中旬の3日間、天竜材の家具をはじめインテリアや家具まで含めてつくり込んだタイプ別のモデルルームを用意し、事業者ら向けの見学会を開催。訪れた地元工務店の経営者の一人は、床や天井、ドアなどの建具、家具などあらゆる部分に天竜材が使われた部屋を見て「今まで賃貸アパートは仕事として、完全に意識の枠外にあったが、この空間を体感して、これなら木を扱うプロである自分たち(工務店)が技術を生かし、やりがいも感じながらやれる仕事だなと思った」と感想を話していた。・・・
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