LIXIL東北支社(仙台市)は4月5日、マンションの水回りのリフォームを検討している施主が「実機」と「施工」の裏側を見ながら不安や疑問点を解消できるショールーム「あんしんfactory」をオープンした。永渕秀則・東北支社長は「リフォームはお施主さまにとって夢の一つである反面、解体後に条件が変わったり、追加額が大きかったりするなど課題が多い。(あんしんfactoryを使うことで)お客様の不安を安心に変えて、リフォームに取り組むキッカケにしてほしい」と述べた。
「あんしんfactory」は、▽打ち合わせスペース▽セミナースペース▽書斎・デコマド▽キッチン▽トイレ▽洗面台・ユニットバス―の計6ブースで構成。キッチンブースでは、配管の取り出し位置や材質、構造体を避けた取り付け方法を、工事のポイントとなる裏側まで紹介。トイレ、洗面台・ユニットバスも同様に見学することができるようになっている。
主に、施工や設計に関わる工務店やリフォーム会社、中古マンションなどの販売を行う不動産会社などが、顧客獲得のための構造説明に使うことを想定している。
同社によると現在、仙台市のマンション売買は東日本大震災後から増加の一途をたどり、戸建ては横ばいになっているという。マンションストック数は、約8万件以上にのぼり、その半数が築20年以上の「リフォーム適齢期」を迎えている。
同社は中古マンションリフォームの懸念事項である「不安払拭」に応えることで、需要喚起を図りたい考え。また、同施設を活用し、東北支社管轄エリアでの水回り製品の売り上げを対前年度比120%に引き上げることを目指している。
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