イベントの裏側を見に行こう!
ボンマルシェ100人展企画ツアーを開催
手仕事作家を中心に、1万人以上の集客を行っているマルシェがある。栃木県宇都宮市で行われている、「BonMarche(ボンマルシェ)100人展」だ。今年で15回目を数えるこのイベントは、人気の手仕事作家の支持を集めることでそのファンがやってくるという相乗効果で拡大している。この一大イベントを今見に行くことにとても意味がある。
「ボンマルシェ100人展」このイベントを主催しているのが、イベントの企画や住宅会社の支援・販促物の製作などを行っている企画・マーケティング会社のSeeders(シーダーズ)だ。シーダーズのメンバーは全員女性のライターやカメラマン、イラストレーター。発行する地域誌「TANOKURA(タノクラ)」のコンセプトも「100人展」同様、地方で丁寧な仕事をして豊かな生活を行っている人たちを取り上げたもので、栃木県のみならず県外からも「置きたい!」という声が寄せられ、広がっている。さらに、「Uchimise(ウチミセ)」というユーザーが住宅会社を探すためのWEBサイトも運営。ここでは、実際に工務店が建て、住んでいる家の住民を女性ライターが取材。その暮らしぶりの模様を伝えるほか、そのまま実際に見学に行くこともできるという非常にユニークなものだ。
「オンナゴコロ」をつかめ!
そんな多岐にわたる活躍を見せている同社の中心事業で、すべてのベースになっているのが「ボンマルシェ100人展」だ。前述の様々な事業についても、この理念がぶれないからこそ展開できているのだと同社代表の下田典子さんは強調する。スタッフ数名(+ボランティア)で運営する手法とともに、注目すべきなのは、手仕事作家の参加を中心に支持を集めながら、工務店の出展も年々増えていることだ。工務店はなぜ出展するのか。「ここでつながれるお客さんは普通のお客さんより感度が高いのです」と下田さんはいう。「住宅会社の広告では「ママのための家」「カフェ風」そんな言葉があふれていますが、それがホンモノかどうかは私たち主婦にはまるっとお見通しなんです。若いメーカーの営業マンがキッチンの説明をすれば、キッチンに立ったことがないことが一瞬で分かるのと同じ。本当に分かるんですよ」
いつの間にか常識のように、住宅会社選びの主導権は女性にあって、そのハートを掴むことが大事だと言われている。一方で、カフェスタイルの家を造りながら、今どんなカフェが流行っているのか知らなかったり、日頃カフェにすら行かない経営者が多いのも事実。そんな痛いポイントを下田さんはガツガツと突いてくる。
「“オンナゴコロ”をつかむことができるか、いまどこに女性たちは集まっているのか。それを知るだけでも価値があるのではないでしょうか」自身も大工の父を持つ下田さんは、工務店こそ地域のハブになれると強く考えている。
ボンマルシェ100人展企画ツアー
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