不動産・建築アプリ事業のZWEISPACE JAPAN(東京都千代田区)は、ブロックチェーン技術を活用した不動産売買管理システムを発表した。既に実証実験を行っていた不動産取引直後のブロックチェーン登記サービスを4月2日より開始している。登記簿の正確性や公正性については司法書士法人などと確認をしており、各不動産会社パートナーと連携してサービスを提供していく。特許取得済み。
このサービスはZWEISPACE JAPANが開発した不動産取引契約・仲介手数料割引アプリ「お不動くん」によるサービスの第一弾となる。ブロックチェーンを利用することで、従来の登記手続きで課題とされてきた申請から登記までのタイムラグが解消され、深夜や休日の受け付けも可能となる。さらに、直近の登記申請状況も確認できるなど利便性が高まる。
登記をブロックチェーンにのせることにより、不動産売買に伴う登記状況の確認のハードルを下げ、二重売買の防止効果も期待できる。また、近年全国で問題となっている空き家では、不動産登記にかかる費用がネックとなっているケースが報告されていることから、空き家対策にもつながると考えられている。
登記完了までに数カ月かかる国や、安定した強固なセキュリティーでの帳簿管理が困難な情勢の地域など、各国で営業する不動産パートナーの支えにもなりえるとしている。
ZWEISPACE JAPANAIは2017年に、AIを活用して土地査定と建築プランの自動作成ができるアプリ「オートカルク」を発表しており、今後も不動産管理に関するアプリを順次発表していくとしている。
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