ブルースタジオ(東京都中野区)と大隅家守舎(鹿児島県鹿屋市)は、Katasudde(鹿児島県鹿屋市)を設立し、2013年に閉校となっている鹿児島県鹿屋市の旧菅原小学校校舎および敷地を鹿屋市から借り受け、体験滞在型宿泊施設『ユクサおおすみ海の学校』として事業化を図る。現在オープンにむけて菅原小学校の工事を進めている。
同プロジェクトは、大隅半島地域の過疎に対する打開策として、地域ぐるみで生活体験を提供し、中長期滞在型のツーリズム産業の創造を目指す取り組み。具体的には、市民の協力による漁業体験、農業体験、海洋・山岳ツアー体験、食文化体験を提供する。同学校内にスポーツ自転車のプロショップを通年で置き、大隅半島のサイクルツーリズムの拠点として活用する事も視野にいれる。宿泊施設やチョコレート専門店で地域住民や障害者の雇用機会も創出し、同施設を起点とした地域と外部の人々との有機的なコミュニティの発展を目指す。
建築面では、小学校をありのまま残す一方、LIXILが基本コンセプトを構築した画期的なシステムユニット「ライフコア」を導入し、同社とブルースタジオの共同開発を通じ、水回りの生活インフラを一括りに配置・工事する実験的な取り組みも進める。
なお、同事業は3月26日付で国土交通省の民間都市再生整備事業計画に認定された。また、現在、同学校において大隅の食を提供する施設「炎の教室」の工事完成を目指し、クラウドファンディングを行っている。
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