ホームステージング・ジャパン(東京都品川区)は3月28日、国土交通省が4月1日から実施を予定している「安心R住宅」に関するインターネット調査の結果を発表した。3月12日~19日の8日間、全国の20歳以上の男女で中古物件を購入したことがある561人を対象に行ったもの。
「安心R住宅」の認知について聞いたところ、「安心R住宅を知っている」という人は18.9%だった。年代別に見ると、20代は31.3%、30代は24.1%が「知っている」と回答し、若い世代ほど認知度が高い結果となった。一方、40代以上では、40代が11.6%、50代が12.7%、60歳以上が14.3%と認知度が低かった。
「安心R住宅」が払拭しようとする中古物件の「不安」「汚い」「わからない」というイメージに関して、新築物件と中古物件の印象を聞いたところ、新築物件に対しては67.4%が「不安・汚い・わからない」のイメージを持っていないと答えた。
一方、中古物件に関しては、そのようなイメージを持っていないと答えた割合は19.1%で、約8割がいずれかのイメージを持っていることが分かった。これらのイメージを持つ理由では、「前にどんな人が住んでいて、どういった使い方をしていたのかがわからない」という点が全てに共通して多く、「なんとなく」という回答も多数あった。
「新築マンション」「新築戸建て」「中古マンション」「中古戸建て」の物件を購入する際に耐震に不安を感じるかを聞いたところ、新築物件では約4割(「新築マンション」=36.7%、「新築戸建て」=38.1%)、中古物件では約7割(「中古マンション」=71.5%、「中古戸建て」=71.3%)が耐震性に不安を感じていた。年齢別には、年齢が高まるに従って、不安に感じる割合が増える傾向にあった。特に50歳以上では、中古戸建てと中古マンションへの耐震に対する不安が約8割となった。
中古物件紹介のサイトにあって欲しいと思う情報を聞いたところ、「構造・防災」(66.3%)、「設備・仕様」(62.9%)、「間取り」(58.3%)が上位となった。また、デザインの情報に関しては20~30代の4割以上があって欲しいと回答したのに対し、40歳以上では3割弱となり、若い世代の方がデザインを気にする傾向が見られた。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。