東急電鉄(東京都渋谷区)は3月28日、池上線旗の台駅改良工事「木になるリニューアル」および池上駅開発計画と連動して、既存の駅に使用している木材(古材)を駅と沿線で活用する「駅古材活用プロジェクト」を実施すると発表した。
同プロジェクトは、駅利用者や地域の人々とともに育んできた木造駅の記憶を未来に継承することや、工事に伴う環境負荷低減(廃材処理時のCO2削減)に寄与することを目的に取り組むもの。築66年の旗の台駅、築96年の池上駅の両駅において、開業時から使用されているホーム上の木製ベンチやホーム屋根などの古材を、駅改良および駅開発工事実施後の新たな駅施設に活用する。
また、今年6月には、池上線沿線の住人や店舗などの事業者を対象に、駅施設の古材を「おすそ分け」するなどの活用イベントの実施を予定する。
古材活用にあたっては、廃材に新たな価値を付加して再利用することで、地域資源・経済の循環を促す活動を行う「ReBuilding Center JAPAN(リビルディングセンタ―ジャパン)」(長野県諏訪市)の協力のもと、古材活用ワークショップや活用方法のコンサルティングなどを行う予定。
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