和紙問屋の小野商店(大阪市)は、10月に創業70年を迎えるにあたり、手漉きの襖紙を現代的なデザインでアレンジした新商品「彩襖(さいおう)」を開発、4月16日より受注販売を開始する。
新商品は、企業の商業空間を彩るインテリア向けに開発したもの。原料の素材感、光の透け感や陰影、色彩や模様といった和紙特有の表現技法に、十文字柄やストライプ柄など現代的なデザイン表現を組み合わせてアレンジを施した。紙漉き職人による手漉きで作製する。
同社は、国内で襖紙を使う機会が激減していることから、海外展開を視野に入れた新商品を開発。襖紙の紙漉き現場で使われる表現技法を生かした商品を、海外のインテリア関連見本市に出展することで国内外での襖紙の知名度アップを図る。
今後は、中小企業向け海外展開支援を受けながら、カナダやオーストラリア、アメリカで開催される商業空間のインテリア関連見本市に出展していく予定。
基本サイズは1000×2000ミリ、最大サイズは2000×3000ミリまで。1枚あたり5万円より。
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