スターツグループのシンクタンクであるスターツ総合研究所(東京都中央区)はこのほど、AI(人工知能)を活用して短時間で賃貸住宅の建築計画および事業計画を自動作成するシステムを開発した。5月よりベータ版の社内利用を開始し、年内に提携不動産会社や社外向けのWEBサービスとして提供を開始する予定。
新システムはスターツグループが保有する不動産・建築関連のビッグデータを分析した情報と建築計画を連動させることで実現した。業務の省力化や迅速化による生産性の向上や、土地所有者や不動産投資家への迅速な提案が期待できる。
NTT空間情報の地図データベース、コンピュータシステム研究所の設計エンジン、応用地質の3次元地盤モデルデータをスターツの持つビッグデータと連携。不動産統計学が専門の清水千弘日本大学教授が監修した。
「建築計画システム」は、地理情報システムから計画地の敷地情報、都市計画法等の建築条件を取得し、設計エンジンが賃貸住宅の建築計画を作成する。「事業計画システム」は、スターツグループが保有する賃貸住宅の募集データ、物件管理データ、建築費データなどを基に、AIが対象物件の建築費、賃料、空室率、経費などを推定し、収益評価および事業計画を作成する。
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