一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会(東京都中央区)が主催する「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2018」が3月20日に発表され、伊豆市の「観光防災まちづくり推進に向けた地域主体の取組」がグランプリを受賞した。住宅関連ではナイス(横浜市)の「国産材CLTを活用した先進的建築構造プロジェクトにおける国土強靭化推進」が特別顧問古屋圭司(初代国土強靭化大臣)賞、大建工業(大阪市)と国土防災技術(東京都港区)の「国産木材を有効活用した土壌改良剤『DWファイバー』」が金賞を受賞した。
最優秀レジリエンス賞の住宅・都市部門には、ジャパンホームシールド(東京都墨田区)の「SDS試験を用いた戸建て住宅地盤における液状化調査」、地盤ネット(東京都中央区)の「不動産ポータルサイト『JIBANGOO・ジバング―』」、LIXIL住宅研究所の「避難所になるレジリエンス展示場」が選出された
また、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(東京都千代田区)の「工務店が防災拠点になる『地域防災ステーションプロジェクト』」がレジリエンスジャパン推進協議会会長賞を受賞したほか、小野田産業(静岡市)の「発泡スチロール製シェルター『SAM』及び公園シェルター」、一条工務店(東京都江東区)の「木造ユニット式応急仮設住宅モデル」、LIXIL(東京都江東区)の「建材メーカーと地域工務店協働による安心・安全で健康・快適に暮らせる住宅(スーパーウォール工法住宅)の普及促進」などが優秀賞を受賞した。
当日は「都市と住宅、防災とレジリエンス」と題したトークショーも開催。出席した東京大学名誉教授の村上周三氏は「誰もが自分の家のレジリエンス性能を把握できるように、『CASBEE(レジリエンス住宅チェックリスト)』を開発した。どんなリスクがあるのかを知ることで、考え、備えることができる」と話した。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。