地域産木材を活用した大型商業ビルが京都市内にオープン

　リヴ（京都府向日市）は３月２０日、美容関連施設・商品のプロデュースなどを手掛けるヒューマンリソースコミュニケーションズ（京都市下京区）を建築主として建設した木造商業ビル「ＳＰＡ Ｎｕｒｓｅｒｙ Ｊａｐａｎ」（京都市下京区）が同日にオープンしたと発表した。地元の木材を活用し、環境・利用者の身体への効果に配慮したもので、京都市内初の木造の大型商業ビルという。

　同ビルは２×４工法を採用し、内外装に京都府内産のスギ材、ヒノキ材を活用。木の香りに包まれた優しい空間で、木目・色が美しい木材を体感することができる。また、木造の構造体を公開することで、普及が大きく進められている大規模・中規模木造建築物の技術の啓蒙を行う。

　同ビルの建築地は埋蔵文化財保存地域となっており、地上から１ｍ以上の掘削には埋蔵文化財の調査が必要となるが、木造躯体による軽量化によって掘削深度が浅くなり、コスト削減とともに、環境負荷の低減・埋蔵文化財の保全にも効果をもたらす。

「ＳＰＡ Ｎｕｒｓｅｒｙ Ｊａｐａｎ」外観