中古マンション再生流通事業を手掛けるインテリックス(東京都渋谷区)は、不動産特定共同事業法に基づく不動産小口化商品「アセットシェアリング」事業による京町家の不動産再生事業を開始する。
同事業は、取り壊され続けている京町家を保全するため、民間資金の投入スキームを活用して取り組むもの。同社事業の根幹であるリノベーション事業の思想と、アセットシェアリング事業で培ってきた手法を結実させた新たな取り組みとなる。
同事業では、同社設立の組合が投資家(組合員)から出資を受け、京町家を旅館業法上の一棟貸切の宿泊施設(民泊でない宿泊施設)にリノベーションすることで収益不動産化する。事業対象は、京都市中京区、上京区、東山区に所在する5棟の京町家。そのうち2棟は既に営業を開始している宿泊施設、残りの3棟のうち1棟はリノベーション前の空き家の状況となっている。
出資募集期間は、既存アセットシェアリング事業参加者向けの優先募集が3月16日開始、一般募集が4月2日~5月15日。募集額・口数は4.8億円/480口。組合組成予定日は5月25日。運用期間は15年。分配予定利回りは5棟稼動時5%超を想定する。
同社は今後、同事業を京都以外のエリアも含めて継続的に推進していく予定。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。