障害者の就労移行支援を行うgood conviction(仙台市)は、自立を目指す精神障害者のための「セーフティーハウス」の2棟目(8部屋)を4月から仙台市太白区に開設する。2014年11月に宮城野区に開設した1棟目(6部屋)に続くもので、空き家をリフォームし、敷金・礼金・仲介手数料0円、保証人不要+家具付きで貸し出す。
同住宅は、無職、金銭問題、保証人問題によって精神障害者がアパートを借りることが難しいという社会問題に対し、障害福祉サービスを営む同社社長の塩崎俊洋氏が自ら空きアパートを購入し、安く貸し出せるように有志数名とともにリフォームを行うことで「精神障害者の自立の家」として提供するもの。家賃は生活保護の住宅扶助費範囲内に設定する。
入居者については、社長が面談を行い、一人暮らしに相応しい状態かどうかを判断する。「自立を希望している」「自分の障害の認知があり通院している」「掃除、食事、共同アパートのマナーを守れる」などの点が条件となる。
入居後の管理は、塩崎社長自らが草むしりから害虫対策、入居者トラブル、設備のトラブルまで対応を行い、社長直通電話でやり取りすることにより早い対応をとる。精神的な困り事がある入居者には支援団体を紹介するなど、区役所、病院、その他の多くの専門福祉サービスと連携して支援していく。10年以内に100部屋を目標に展開する考え。
同社の塩崎社長は6年前に交通事故で両足を骨折して立ち仕事ができなくなった際、パソコンを学ぶことにより未来が切り開かれた経験を持つ。2016年9月には障害福祉サービス「就労・自立支援 ひらく」(旧manaby二日町事業所)を開始し、障害で働き口に困っている人向けに就労移行支援事業を行っている。
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