ギバーテイクオール(東京都港区)は、家づくりを希望する生活者と住宅会社をつなぐウェブサービス「auka」を熊本県で開始した。既存の引き渡し客(先輩オーナー)に“参加”してもらい、見込み客のファン化を促す仕組みで、住宅会社の接客を支援する。
いわゆるウェブマッチングサービスだが、同社がコンテンツとして力を入れているのは、先輩オーナー関連の記事。これから家づくりを始めようとする人に、先輩オーナーの家づくり体験を通じて、それぞれの住宅会社の魅力を伝える。実際に家を建てた“先輩”の声に触れることで建設会社への訪問を促す。同社の河野清博代表は「営業力が強い住宅会社ではなく、引き渡し後の満足度が高い住宅会社が選ばれる市場をつくりたい」と意気込む。
一般的に集客サイトは、住宅会社にたくさん送客することで、従量課金で収益を上げる仕組みになっている。これに対し「auka」の利用料は固定(月2万9800円から。契約規模による)。「成約可能性の高い見込み客をつなぐことで、営業力が弱い住宅会社でも円滑にコミュニケーションができるようにする」(同)という。
5月の連休に向けテレビCMなどで一般への認知も高めていく。現在はまだ試験的な運用だが、熊本から始め、九州全域、全国へとサービスを拡充していく考えだ。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。