住宅メーカー7社が合同で運営するサイト「イエノミカタ」と総合情報サイト「ALL About」を運営するオールアバウト(東京都渋谷区)はこのほど、中古住宅の購入を検討した経験のある東名阪エリアの30歳以上の男女661人を対象に、「中古住宅の購入に関する意識調査」を実施した。購入を検討した際に、どの建築会社によって建てられたのか考慮した経験がある人は、7割近くになることがわかった。具体的に検討した建築会社について聞いたところ、「ハウスメーカー」が77.4%と最も多く、2位の「ハウスビルダー」(46.0%)と30ポイントも差がでる結果となった。
建てた会社を考慮する理由については、「品質が一定で安定している」「耐震性能など住宅性能が高い」がそれぞれ5割を超え、品質管理などの面でハウスメーカーに対する安心感が支持されていることがわかる。
中古住宅の魅力について聞いたところ、「手ごろな価格である」と答えた人が75.2%と最も多く、「立地条件がよい」(43.7%)が続いた。また、不安な点についての質問には、6割近くの人が「隠れた不具合の有無」と「設備の老朽化」をあげ、「リフォーム費用」(52.6%)を上回る結果となった。4位には「耐震性などの住宅性能」(45.1%)があげられ、目に見えない部分への不安が強いことがわかった。
こうした不安を解消するため、約7割の人が事前に「過去のメンテナンス・リフォーム履歴」を開示してほしいと回答。「定期点検の結果」や「耐震性能の有無」についても6割以上の人が開示されていると安心だと答え、性能面について何らかの情報開示を求めている人が9割を超えていることが明らかになった。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。