「プロダクトハウス・コンソーシアム」は、CAD・CGを活用することで建築家のプランを工務店が手軽・廉価に利用できる「みんなの小さな家。」ビルダーズネットワークをスタートする。(http://minie.jp/)
建築家のプランを自社のホームページ内にバーチャル展示場として見せることができるサービスやソーシャルメディアを活用した集客支援も行う。
プロダクトハウスコンソーシアムは、プロダクトハウスの普及を目的に集まった資材メーカーや資材商社、CAD会社、プレカット工場などによるプロジェクト(事務局:安心計画)。
ここでいうプロダクトハウスとは、CADで完全にプランを完成させ、CGで細部までの再現が可能な住宅をいう。
このプランが確定していてCGでのバーチャル展示が可能なメリットを生かし、小規模なプロダクトハウスを1500万円前後の手頃な価格でネット販売するサイト「小さな家。計画」を運営している。
今回スタートする「みんなの小さな家。」ビルダーズネットワークは、この「小さな家。計画」のインフラを使って工務店を支援するしくみ。
参加工務店は、登録建築家によるプランの実施設計CADデータ・CGデータなど一式を使用することができる。著作権は建築家が保持するが、自社仕様へのカスタマイズも可能。このプランで受注した場合は受注賦課金を支払い、そのなかから建築家にフィーが支払われる。
プランは1プラン30万円(予定)で追加購入が可能。現在登録建築家は大島健二氏、村上太一氏、芦沢啓治氏の3人だが、今後順次登録建築家を増やし、プランも月5つを目安に追加していく。「スケルトン引き渡し」に対応するプランやしくみも提供する。
参加工務店は建築家のプロダクトハウスのCGをバーチャル展示場として自社ホームページ内に組み込むことができる。また、7月中旬にオープン予定のオフィシャルポータルサイトに自社の情報が掲載されるため、そこからの引き合い情報も期待できるとする。
さらに参加工務店のフェイスブックページを作成、その運用を指導するほか、工務店がツイッターでお役立ち情報を発信する際に活用できる「元ネタ」を提供するなど、ソーシャルメディアによる集客も支援する。
これらの支援サービスは研修付きのパッケージとして提供される。導入費は、プロダクトハウス5プラン、CAD(ウォークインホーム)・プレゼンソフトなども込みで280万円。ただし公的助成金が活用できるため、実質負担は140万円。その他に保守料など月額費用が必要。
今後はプレカット工場を核にその取引工務店などに導入を呼びかけていく。
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