村田製作所、長寿命な蓄電システム２機種を開発　太陽光の自家消費ニーズに対応

　村田製作所（京都府長岡京市）は、太陽光パネルを設置する住宅の自家消費を促す蓄電システム２機種を開発。２０１８年内にも出荷を始める。２０１７年９月に買収完了したソニーエナジー・デバイス（東京都港区）のバッテリ技術と独自の電源技術を融合して製品化した。

　「ＨＶＤＣ蓄電ユニット３.５ｋＷｈ（パワーコンディショナ連係タイプ）」は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリを使用し、蓄電池と充放電ＤＣ-ＤＣコンバータを一体化。ここで使われている自社製リチウムイオン電池「Ｆｏｒｔｅｌｉｏｎ（フォルテリオン）」は期待寿命が１５年（サイクル寿命１万〜１万４０００回）と長いため、１日２回以上の充放電にも対応できるとする。
　パワコンとＨＶＤＣ連係（３５０〜４００Ｖ）させることにより、高い変換効率を実現。外部通信機能を備えているため、他メーカーパワコンとも接続可能。電力変換効率は９８％以上。

　もう１つは、蓄電池とパワコンを一体化した「Ａｌｌ-ｉｎ-Ｏｎｅ蓄電システム４ｋＷ／２.３ｋＷｈ（ハイブリッドタイプ）」。こちらにも「フォルテリオン」を採用し、超寿命を実現した。
　幅７１２ｘ高７３５ｘ奥行３２４ｍｍのなかに蓄電ユニットとパワコンが収められており、屋内外に設置することができる。

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