人材紹介事業を行うヒューマンタッチ(東京都新宿区)はこのほど、建設業界の人材市場に関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研〜Monthly Report 2018年2月』 を発表した。
厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、公共職業紹介所(ハローワーク)における建設技術者(建築・土木・測量技術者)の2017年平均の有効求人倍率は5.61倍に達し、現在の職業分類名称で集計を開始した2001年以降で最高値となった。2009年の0.84倍を底として2017年まで毎年上昇している。
2017年の月別の建設技術者の有効求人倍率と新規求人倍率の推移を見ると、有効求人倍率は上昇傾向が続き、12月には6.66倍に達した。有効求人倍率の先行指標となる新規求人倍率は12月に統計開始後初めてとなる10倍台に突入(10.68倍)。2018年も人材需給がさらに逼迫することが予想される。
最新雇用関連データ(2018年1月30日総務省・厚生労働省公表)では、建設業の就業者数が494万人(前年同月比98.4%)、雇用者数が407万人(同98.5%)と、いずれも前年同月より減少。一方、公共職業紹介所における新規求人数は6万3914人(同109.8%)と17カ月連続で前年同月を上回った。
建設技術職(建築・土木・測量技術者、常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.97ポイント上昇の6.66倍となり、過去最高を更新。前年同月比で31カ月連続の上昇となった。建設技能工(建設・採掘の職業、常用・除くパート)の有効求人倍率も、同0.90ポイント上昇の4.93倍となり、過去最高を更新。前年同月を32カ月連続で上回った。
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