大和ハウス工業(大阪市北区)は2月26日、佐賀県佐賀市において、電力会社からの買電に依存しない、再生可能エネルギーによる電力自給自足オフィス「大和ハウス佐賀ビル」の実証実験を開始する。
同ビルは、経済産業省が実施した2017年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業」に採択された建築物で、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた電力自立システムを導入し、再生可能エネルギーでオフィスのエネルギー消費をすべて賄える『ZEB』を実現したもの。
太陽光発電(83.2kW)をはじめ、リチウムイオン蓄電池(75kWh)、井水・太陽熱を利用した空調システムなどの環境配慮技術を導入。電力会社からの買電に依存せずに自立でき、同規模の一般建築と比較して電力料金を約600万円/年削減できる。一般社団法人住宅性能評価・表示協会が定めるBELS評価では、自社施設として初めて最高ランクである5つ星を取得している。
同社は今後、同施設で得られた成果を自社施設へ水平展開するとともに、同事務所をショールームとしても活用し、客への環境配慮型施設の提案・普及を加速させる。
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