大阪府内で賃貸住宅の管理運営などの事業を行う大阪府住宅供給公社(大阪市中央区)は2月23日、DIY工事部分の原状回復義務を免除するDIY賃貸住宅制度『団地カスタマイズ』の申込件数が、昨年1月の開始から約1年1カ月後の今年2月で100件を突破したと発表した。
同制度は、同社の賃貸住宅(2万1732戸)の半数以上となる約1万2000戸を対象とし、既存入居者も申し込める。壁や天井の塗装替えやクロス張り替え、木部への釘・ビス打ち、床のクッションシート張り替え、手すりの設置など、多彩なメニューを用意することで入居者のライフスタイルに合わせたDIYが可能となっている。
同制度対象物件では、入居者の半数以上を60代以上が占める一方、同制度の申込者は約半数(46%)が30代までの若年世帯中心。実際に制度を利用している入居者にアンケートを行ったところ、「塗装替え・クロス張り替え」や「棚・カーテンレールの設置」などのメニューが人気であり、DIYをすることで「楽しかった」や「部屋の雰囲気が変わった」という声が多かったという。
同社は今後、DIY初心者向けのワークショップを開催するなど、DIY賃貸住宅の申し込み拡大に向けた活動を継続的に行う。
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