住宅不動産会社向けに生産性を高めるツールやシステムを企画販売するスマートブレイン(福岡市中央区)はこのほど、AI(人工知能)を活用したロールプレイシステムの開発に着手した。住宅不動産業向けの「AIによる追客支援アドバイス機能」を搭載した不動産検索サイト構築システム「エステートロボ」(今春リリース予定)への追加機能として開発する。今夏リリースを目標に進める。
新たなシステムでは、住宅不動産の営業現場で実施されている「ロールプレイ」の客側の役を「AI」が行う。営業担当者は、難易度・家族構成・年収・職業・家庭環境・年齢・性格(人柄)・地域性・希望条件などあらゆる客を想定した「ペルソナ」を相手にチャット形式で「ロールプレイ」する。目標達成に向けてゲーム感覚で取り組むことができ、営業の教育用として活用できる。また、営業自身が客側の役になることもでき、AIによる営業の「切り返しトーク(応酬話法)」を学ぶことができる。
ロールプレイシステムを追加する「エステートロボ」は、導入した会社のデータを一元的に集積させてAIに学習させていく仕組みのため、中小の住宅不動産会社でも精度の高いAIを早期に実現することができる。さらに、AIが導入各社の各営業の「切り返しトーク(応酬話法)」を学習することで、精度の高い「AIスーパーセールスマン」も創造する。数年後には、営業へ渡すまでの「AIによるインサイドセールス」としての新たなサービスを展開する構想も掲げる。
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