八尾トーヨー住器(大阪府八尾市)は2月17日、同社の業務集約センター「テクノハートセンター」でアルミサッシや室内ドアのアウトレット品を販売し、その収益金を全額寄付する「第1回『こころ』プロジェクト」を開催した。
建築現場での商品の変更や手配間違いなどで発生する未使用のアウトレット商品を一定期間を境に廃棄処分していた同社では、資源の有効活用や地球環境への影響を考るとその対応に苦慮していたという。
アウトレット品を快く建築現場で使ってもらい、そしてユーザーと共に社会的意義も見出したいとの思いで立ち上げた『こころ』プロジェクト。その第1回は、メーカーや協力業者の手は一切借りずに、企画草案から運営まですべて自社のスタッフが行う同社では異例となるイベントとなった。
当日は工務店など建築会社が43社来場した。未使用アウトレット品の売上は70万3413円(税抜)で、収益金は全額寄付する。寄付先は、日本赤十字、赤い羽根共同募金、熊本城復旧・復元を予定している。また、当日は献血バスもきて来場者やスタッフが献血に協力した。
総括責任者の井関將智(まさとも)さんは「結果の数字はまだまだ満足のいくものではないが、スタッフが一丸となって自社の利益の追求だけでなく目的が明確な意義ある社会貢献活動につながるイベントができたことがとても良かった。次のイベントにつながる手ごたえを感じた」と、次回の開催に向けての意欲をのぞかせた。
同社では、『こころ』プロジェクトを通じて人手不足や採用難が深刻な建築業界のイメージアップも図りたいとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。