クオリカ、流量センサによる高齢者見守りサービスを開始

　ＴＩＳインテックグループのクオリカ（東京都新宿区）は２月２１日、流量センサを用いて高齢者を見守るサービス「ＣａｒｅＰＡＤ（ケアパッド）」の提供を開始する。水道水を使って居住者の生活の様子をモニタリングする実証実験で取得したデータやノウハウをもとに開発したもの。同日から大京グループの大京アステージと穴吹コミュニティ向けに提供する。

　同サービスでは、自社開発した『非接触流量センサ』を居住者宅のトイレに取り付け、水道水の利用有無や利用量・利用パターンなどを遠隔でモニタリングする。部屋の中の動き（人感）や環境データ（温度・湿度・照度）の取得が可能なほか、双方向のコミュニケーション（メッセージ送受信）も利用できる。オプションとして、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ搭載の周辺機器（外出管理タグ、血圧計等）も提供する。

　同社は今後、高齢者の見守りサービス提供を検討中の企業に対して、クラウド環境・通信環境・機器調達までをワンストップで提供する。サービス形態をメニュー化し、マンション管理会社、サービス高齢者住宅供給会社、企業の福利厚生などにも展開することで、２０２０年には５万世帯への導入を目指す。

「ＣａｒｅＰＡＤ」概要図