『新建ハウジング タブロイド版 2月20日号』
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浅間山北麓に広がる北軽井沢(群馬 県長野原町)に拠点を置き、別荘なども含むリフォームを主力事業として展開する黒田工業は、地域の“困りごと相談窓口”の機能を備える「イエノコ ト北軽」を4月オープンする。女性の力をフルに生かし、暮らし方を重ね合わせたリフォームのあり方を提案。人と人をつなぐ「地域のハブ」の役割も担いながら、暮らしの豊かさの向上や地域活性化への貢献も目指す。
イエノコト北軽の代表を務めるのは、社長の黒田圭司さんの妻で取締役の美弥子さん。美弥子さんは、イエノコト開設に向け、昨年6月から、生活哲学学会(東京都、辰巳渚代表理事)が運営する「生活・地域ファシリテーター」育成プログラムを受講し、このほど修了した。同プログラムは、生活哲学や地域資源を把握する手法、社会的課題の解決方法などを実践的に学ぶもの。生活・地域ファシリテーターは、子育てや介護など地域の人やコミュニティーが抱えるあらゆる分野の困りごとを、地域の人や組織と連携をとりながら解決する “地域のお世話役” となる。
美弥子さんは、女性ならではの感性やコミュニケーション力も生かし、「地域の人たちの暮らしにまつわるどんなお困りごとにも耳を傾け、できることを全力でしていきたい」と意欲を見せる。現在、4月オープンに向け、イエノコト部門の拠点として、本社3階の改装が進む。訪れる人の心が和らぐ温かな雰囲気で懐かしさが漂う空間をつくる。「いつも地元の人が集まる公民館やコミュニティースペースのような場所にしたいんです」(美弥子さん)。オープン後は、ここを拠点に、具体的には、1.片づけ・掃除・家事代行 2、困りごと相談 3、趣味などの講座の3事業を展開する。その中でリフォームを依頼されれば、学んできた生活の哲学や暮らしに関する知識・スキルによるアドバイス(提案)を含め、暮らしづ くりの延長として引き受ける。
美弥子さんを中心とする体制により、新しいビジネスモデルのリフォー ム事業の実施に踏み切った圭司さんは、「最近、修繕などに訪れるお宅で、例えばひとり暮らしの高齢者の方から 『話し相手になってほしい』と頼まれるなど、これまでの建築の仕事の枠組みでは対応しきれず、なおかつ(当社の)男性スタッフが苦手としがちな個人的な相談をされるケースが増えている」とし、「当社は50年にわたって地元の人たちにお世話になり、地元と一緒に成長してきた会社。恩返しの意味も含めて、これまでは想定していなかった困りごとの相談にも真摯(しんし) に対応していくべきだと考えた」と、 その理由を説明する。
美弥子さんは「地元のみなさんが共 に学び、楽しむネットワークをつくりたい。それにより、地域の暮らしを豊かにして、街ににぎわいを生むことに少しでも貢献できれば」と理想を描く。 ただ、自社の経理を統括する美弥子さんは、現実的なビジネスの視点も忘れてはいない。「これからのリフォームは、イエノコトが目指す形が主流になる」と確信。自社の業績を押し上げる原動力となる事業に育てていく考えだ。
⇒ 続きは『新建ハウジング タブロイド版 2月20日号』4面に掲載!
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